グラビアの夜
林 真理子
集英社 刊
発売日 2007-05
他の作家に書かせた方が面白かったかも 2007-07-03
男性向けコミック誌のグラビアページに携わる
編集者・モデル・スタイリスト・カメラマンなどが
入れ替わりで語り手となる連作短編集です。
青年コミック誌の売り上げはこのグラビアの良し悪しで大きく左右されるというのに、
会社も社会もははっきりとそれを認めたがらず、
華やかに見えるけどどうしても軽んじられてしまう世界。
ここで働く人々もいいところまではいったものの一流にはなり損ねたとか、
大勢の中から頭一つ抜けることができずに消えていくことが明白な少女たちばかり。
林真理子さんの本は数冊しか読んだことがないけど、
これってあえてこの人が書くべきテーマなのかな・・・疑問。
グラビアがテーマなのに、いやらしさがないんですよね。
これなら男性作家が男の視点で、
徹底的に人の欲望(性、野心)の醜さに焦点を絞って書いた方が面白かったかも。
最後の展開もちょっとずれているような気がしたし、
記憶に残るような作品ではないような・・・。